東京都 世田谷区 京王線千歳烏山駅から徒歩10分「八軒飯店」で戴くパイコウ麺¥750

1.醤油らーめん,世田谷区,東京都

千歳烏山、芦花公園といった京王の駅の周辺は、俺が上京し東京で初めて住んだ土地。

それから3年間を過ごした。

体育会な部の寮で生活していたが、部活の練習が終わると、先輩たちが、さもご馳走のように

「パイコウハン食わせてやる!」

と可愛がっている後輩を誘って連れ行っていたのがこの八軒飯店であった。

が、俺は顔なのか性格なのか両方か、いつも何を考えてるのかわからない取っつきにくい後輩としてちっとも先輩たちに可愛がられなかった為に、1度も誘われた事がなかった(切ない感じに聞こえるが、それはそれで先輩からいびられることも回避できたので快適だった)。

当時は“パイコウハン”が何かわからなくて、

「そんなにみんなが美味いと言う料理はどんなもんなんだろう、俺も食ってみたいな」

と思いつつ、味気ない寮の飯を食っていたことを思い出す。

面白くも可愛くもない後輩の俺は、それからも先輩たちに誘われる事は勿論なく、上級生になる頃には“パイコウハン”の事はすっかり忘れ、結局1度も八軒飯店に行かないままこの土地を離れたのだった。

まさか、それから15年後にそんなことをふと思い出し訪れるとはね、妙な気分だよ。

そんなワケで、お察しの通り先輩たちが喜んで食べに行っていたのは排骨飯だったのだが、今の俺は麺を求め彷徨う男なので、飯ではなく麺を頂くことに。

ラーメンは如何にも大衆中華な醤油ラーメンだが、コクがあって満足度の高いスープ。

排骨は揚げ置きで冷めてはいたが、下味もしっかりしていてこれも美味い。

パイコウ飯は野菜の餡が掛かっているらしいが、そうかそうか、先輩たちが美味い美味いと食っていたパイコウってのはこれだったか。

確かに、学生からしたらご馳走だろうな。

あの頃、正体不明の“パイコウハン”を想いながら寮の食堂で冷めた飯を食っていた俺に教えてあげたい。

「これからお前、色んな土地に行って、もっと美味いもんいっぱい食えるからな」と。

俺には少しセンチ麺タルが過ぎる店ではあるが、メニューも豊富でリーズナブルで、地元の家族連れやサラリーマンが一杯やっていたり、地域に根付いた雰囲気のいい町中華のお店です。

ごちそうさん。

お店データ
住所:〒201-0004 東京都狛江市岩戸北3丁目6−41
電話:03-3480-2818
営業時間:11:30~14:30
     17:00~23:00
水曜日は昼営業のみ
定休日:なし
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