東京都新宿区の各線新宿駅から徒歩10分「きしめん双葉」で戴く肉きしめん 800円

まだパンデミックになる前の冬だったかな。

新宿ゴールデン街にある知り合いの働くバーへ呑みに行く前に、小腹が減っていたので何かちょいと腹に入れて行きたいと思いゴールデン街をぶらっと探してみた。

居酒屋はあるがサッと食いたいだけなので入りづらいし、ラーメンだとゴールデン街には今や煮干しラーメンの代名詞の凪もあるが、それもちょっと重たい。

靖国通りに戻って富士そばでも食うかな〜とゴールデン街を出ようとすると、“きしめん”と書かれた暖簾が目に入る。

「きしめんかぁ、こんな寒い夜には熱いきしめんってのもいいかもな…」と暖簾を潜り、階段を上がって入店。

早い時間だったからか先客はなく、中には小上がりの座敷とカウンター席があり、カウンターには日本酒がずらりと並ぶ。
どうやら酒もしっかりと呑める店のようだ。

寡黙そうなご店主に「食事だけでもいいですか」と聞くと大丈夫との事。

メニューを覗くと、坦々やカレーのきしめんといったアレンジメニューも美味そうだったが、この日は口がスパイスよりも出汁を求めていたので肉きしめんを。

カウンターに並ぶ日本酒を生唾を飲み込みつつ眺めていると、目の前にきしめんが着丼。

上には肉、ネギ、青菜、汁の中には玉葱としめじ、いいねぇ、見た目からもう美味い。
汁を啜ると「ああ〜コレですよコレ」と今夜求めてたお出汁を効かせた温かな汁が冷えた身体に沁みる。
優しいながらバランスの良い味に、ついつい汁を二口三口と口に運んでしまう。

そして久々に食べるきしめん。
きしめんは基本うどんと材料は同じだが、薄く平たく作る為か喉越しはいいがコシがなくボソボソとした食感のものが多いが、こちらのきしめんは喉越しはもちろん食感も弾力があって実に美味い。

あっという間に啜り終えて、汁も完飲。
とても身体が温まり、なんか身体に優しい事をした気になり、次に行ったバーで調子に乗って飲み過ぎ、次の日は二日酔いだったっけ。

つまみも美味しそうだったし、機会があれば軽く呑んで、〆にきしめんというのも良さそうだな。

ちなみに、酒を頼むとチャージ代が付くが、食事だけならチャージがないというのも、若い頃にゴールデン街で一見への洗礼を受けた苦い思い出の所為か、何だか良心的な気がしてしまう。
ゴールデン街では比較的入り易いお店かもしれない。

ごちそうさん。

お店データ
住所:〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目1−9
電話:03-3202-6850
営業時間:月曜日~金曜日 20:00~27:00
     土曜日 20:00~25:00
定休日:日曜日・祭日
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